雨戸は後付けできる?住宅の条件や費用・設置の注意点を解説
住まいの足軽隊です。
雨戸は台風や豪雨、強風から窓を守ってくれる頼もしい存在です。ご自宅に雨戸がついておらず「後付けできるのかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
外壁や窓まわりに雨戸を後付けできるかどうかは、家の構造や窓の形状によって変わります。
この記事では、雨戸を後付けできる環境や費用相場、設置の注意点について解説します。
「台風や強風から家を守りたい」「防犯対策を強化したい」と考える方にとって、後付け雨戸は有効なリフォーム方法です!雨戸の後付けを検討している方はぜひご覧ください。
後付け可能な住宅の特徴と費用の目安

雨戸を後付けできるのは、主に以下の条件を満たしている場合です。
- 窓枠やサッシに雨戸用のレールを取り付けられるスペースがある
- 外壁が雨戸の設置工事に対応できる強度と構造になっている
- 軒や庇(ひさし)などの形状が雨戸の開閉を妨げない
一般的なアルミ製引き戸タイプの雨戸であれば、1枚あたりの設置費用は2万〜6万円前後が目安。シャッター式や電動タイプになると8万〜30万円前後まで上がる場合があります。
費用は材料費だけでなく、外壁補強や下地工事が必要になる場合に大きく変動するため、見積もりの内訳を必ず確認しましょう。
事前に行う現地調査では「雨戸をつけられるか」だけでなく、「つけた後の使いやすさ」も確認します。特に庇やエアコン室外機、配管の位置によっては、雨戸の開閉がスムーズにできないケースもあります。
雨戸を後付けするメリット

雨戸を後付けする最大のメリットは、防風・防雨性能の向上です。台風や突風で飛来物が窓ガラスを割るリスクを大幅に減らせます。
さらに、防犯性が高まります。侵入を試みる際に時間がかかる雨戸は防犯効果が高く、空き巣の侵入を抑止する効果も。
断熱性・遮熱性の向上も見逃せないポイントで、夏は強い日差しを遮り、室温の上昇を抑える効果もあります。冬は冷気の侵入を防ぐため暖房効率が高まりますよ。
断熱・遮熱効果を重視する場合は、雨戸の材質や内部構造にも注目しましょう。樹脂や断熱材を組み込んだタイプなら、省エネ効果も期待できます。
防犯性能を重視するなら、鍵付きや二重ロック仕様の雨戸をおすすめします!
後付け時の注意点

後付け工事では、既存の建物に新たな設備や構造を追加するため、事前準備や設計、施工方法に細かな注意が必要です。
1. 外壁の劣化状態を確認すること
雨戸を後付けする際は、まず外壁の劣化状態を入念に確認しましょう。外壁の状態を整えることで耐久性と安全性が大幅に向上します。
外壁にひび割れや塗装の剥がれ、下地の腐食があるまま工事を行うと、取り付け金具がしっかり固定できず、強風時に外れたりガタついたりする恐れがあります。
特にモルタルやサイディングの場合、ビス穴周辺の強度が重要です。リフォーム会社では、設置前に必ず外壁診断を行い、必要に応じて部分補修を行ってから雨戸を後付けします。
2. 窓のサイズや形状による制限
雨戸の後付けは窓の幅や高さ、枠の形状によって選べる製品が限られることも。特注サイズの雨戸もありますが、既製品と比べて費用や納期がかかる点は考慮が必要です。
出窓などの形状が特殊な場合は、雨戸の設置自体が難しいケースもあります。窓まわりのスペースや建物の構造を細かく採寸し、干渉部分がないか確認しましょう。
場合によっては、窓交換やサイズ調整を同時に行うことで、後付け可能な製品を選べるようになります。
3. デザインと外観への影響
雨戸を後付けすると、建物の外観に新しいラインや色が加わります。そのため、外壁の色や素材と調和するデザインを選びましょう。
たとえば、木目調やアルミ製など素材の種類、カラーラインナップも豊富にありますが、選び方によっては外観の印象が大きく変わります。
色や素材はメーカーのサンプルを実際に屋外で確認するのがおすすめです。屋外の光で見ると室内とは色合いが異なるため、仕上がりの満足度が大きく変わりますよ。
デザイン面で妥協しないことで、防犯性や機能性だけでなく、住まいの美観も守ることができます。
工事後に「思ったより重くて開け閉めが大変」と感じるお客様は多くいらっしゃいます。高齢の方や毎日使用するご家庭には、軽量素材やスムーズに動くレール仕様もおすすめです!
後付け雨戸の種類

後付け可能な雨戸には、主に次の種類があります。
引き戸タイプ(横引き雨戸)
引き戸タイプは、窓の横にスライドして開閉するシンプルな構造です。比較的費用が抑えられ、工事も短期間で済むため、人気の高い後付け雨戸のひとつ。耐久性もあり、メンテナンスがしやすいのが特徴です。
リフォーム会社では、既存の窓枠との相性やレールの取り付け位置を慎重に確認し、スムーズな開閉をサポートします。
シャッタータイプ
シャッタータイプは雨戸を引き上げて収納できる設計で、外観がすっきり見えるのがメリット。防犯性能に優れており、台風などの強風時にも安心して使えます。
素材はスチールやアルミが多く、耐久性と強度が高いのも特徴です。リフォームの際は、シャッターの収納スペースと操作性を考慮して設置を提案しています。
電動シャッタータイプ
高齢者や女性に特におすすめなのが、電動シャッタータイプです。リモコンや壁スイッチで開閉できるため、力を使わず楽に操作できます。
設置には電気工事が必要ですが、利便性の高さから近年人気が増しています。リフォーム会社では、安全性や停電時の対応なども含めて、最適なプランをお客様にご提案しています。
設置後のメンテナンス性も考慮して選びましょう。引き戸タイプはレール掃除が必要ですが、部品交換が比較的安価です。電動タイプは便利ですが、モーターの寿命や電源の確保も検討しておく必要があります。
まとめ
雨戸の後付けは、防犯性や快適性を高める有効なリフォームです。ただし、家の構造や外壁の状態によっては追加工事が必要になるため、費用相場はあくまで目安と考えましょう。
「雨戸をつけたいけれど、うちの家でもできるのかな?」という不安は、実際に現場を見て判断するのが確実です。信頼できる業者に現場調査を依頼し、設置後の使い勝手やデザインも含めて検討しましょう。
費用だけでなく、台風時や日常での使いやすさ、防犯効果まで考えたうえで最適なタイプを選んでくださいね。
お客様の声や施工事例もぜひご覧くださいませ。
前の記事へ
« 玄関タイルの修理費用はいくら?割れる原因や対処法を解説次の記事へ
プロ解説するベランダ防水!長持ちさせるメンテナンスのコツ »