雨漏りに関する真実
ゼロから学ぶリフォーム講座 No.9
住まいの足軽隊、森です。
今回は「雨漏り」に関しての内容です。
正直、今回の内容に関しては
「うちは雨漏りなんて全く縁のない話だわ」
「雨漏りなんてボロい家しかならないことだから関係ない」
と思う人は多いんじゃないでしょうか。
私自身も仙台市にある戸建ての実家に住んでいた学生時代に、自分の家は雨漏りとは無縁だと思っていました。
が、家を出てから数年してから、雨漏りをしたと父親から連絡が来たときは、他人事ではなく普通にどんな家でも雨漏りってするんだなぁと思ったのが、正直な感想です。
リフォーム業を本格的にするようになり、現場などを見ていく中で、雨漏りに関する知識はしっかりとお客様にもシェアしていかないとなと思い、今回の内容を書いていく流れになりました。
「クラック」が出ている人へ
まず、外壁塗装を検討する時期に入っている人も、そうでない人も私が以前に書いたこちらの記事をまず読んでみてください。
この↑記事の中では、専門用語を使わずに色々と書いていますが、今回は雨漏りに関しての解説なので、
「クラック」
に関して取り上げます。
まず、リフォーム会社が営業に来たり、下見に来たりして真っ先に言うのが、
「この家の外壁はクラックがありますね。」
と言う内容です。
クラックとは、縦や横に走っているヒビのことです。
このクラックがあることを皮切りに、
「あそこから雨水が侵入して雨漏りの原因や、内部の木が腐食しますよ」
と脅してきます。笑
雨風から守ってくれているのは防水シートです
お客様を脅すスタイルで営業をするのは、よくないことですが、クラックが症状として出ているのは良いか悪いかで言ったら悪いことであるのは事実です。
屋根や外壁は雨や風から家を守っています。
このシリーズのNo.7で解説したこちらの内容で話した屋根材や、外壁のモルタルやサイディングといった外壁材は、表面にクラックと呼ばれるような亀裂が入ったら、そこから雨水が侵入してしまいます。
そこで、屋根材や外壁材の下に防水シートを隙間なく貼る必要があるのです。
この防水シートによってしっかりと防水されていると言うことを実は、結構みんな知りません。
つまりです。
外壁にクラックがあったり、屋根の瓦がズレていたり、シーリングが劣化していたりすると、そこから中の防水シートに雨や風が当たりますよね?
すぐに防水シートはダメになったりはしませんが、段々と劣化していくことで、役に立たなくなってしまうのです。
そして、雨漏りをしてしまうと言う流れになります。
サッシ周りは特にやばい
サッシの下の角などをチェックしてみてください。
ここは外壁が劣化しやすく、雨漏りの原因になりがちな場所です。
他にも、換気扇周り、バルコニーのフェンスと外壁の接地部分などもチェックしてみてください。
亀裂が入りやすいんです。
もちろん、防水シートは部分的な補修も可能です。
しかし、1箇所だけを補修するとかえってコスパが悪くなったりもします。
家の築年数にもよりますが、古い場合は屋根材や外壁材を剥がしてしっかりと防水の工事をした方が無難な時もあります。
もちろん、費用はかかりますが、、、
まとめ
私の実家の雨漏りは、バルコニーからの雨水侵入でした。
テンプレみたいな雨漏りの仕方です。
バルコニーの下がリビングの窓の方なのですが、天井の白い壁紙が茶色くなってしまいました。
これで、雨漏り工事とリビング天井の壁紙張替えも必要になってしまい、クラック対策などを事前にしていれば工事費も全然かからなかったと思います。
あなたも、早めのチェック&対策を!
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