内装・デザイン設計で大切な要素②(内装費用)
【リフォームや内装予算でお迷いの方は是非参考に!】
① ~費用の目安~
工事内容と施工範囲で金額は変わってきます。
まずは、おおよその予算を掴んでおくと良いでしょう。
家全体をリホームしたいと言う人もいれば、水周りだけ、リビングだけ、といった具体的に部分的に行う人もいます。
その工事の範囲によって、費用は大きく違ってきます。
例えば、キッチンホームにしても位置を変えずに機器交換のみを行えば、ほとんど内装費用は掛からず、機器代と取り付け費用程度ですみます。
ところがキッチンのスタイルを壁付けから対面に変え、ダイニングやリビングの内装も変えるとなると、比較的大がかりになり、費用がぐんと上がります。 また、部屋のリホームにしても内装を変えるだけなのか、収納や床暖房を設けたりするのかといった工事内容の違いで費用が変わってきます。
つまり、様々な要素を付加することで費用も増えていくということです。
② ~材料のグレードと工事の手間で費用が変動~
リホーム工事費用を構成する要素は大きく「材料費」と「施工費」に分けられます。
材料費はキッチン、バスなどの設備機器やフローリング、ドアといった建材にかかる費用。施工費はつまり人件費で、施工する職人にかかる費用です。
例えばシステムキッチンの場合、同じサイズでも30万~200万ぐらいのものまでさまざまです。この大きな差は、主に材料費の違いから生まれます。
キャビネットの扉の素材や仕上げ方、天板(ワークトップ)がステンレスなのか人造大理石なのか、水栓やコンロ、レンジフードのグレード。食器洗い乾燥機、洗浄機といったさまざまなオプションの有無など、様々な要素が費用に影響しています。
また、むく材のフローリングと合板を基材にした複合フローリングでは費用が大きく違います。ドアも同様で、化粧シートや突き板を張ったものよりむく材のほうがはるかに高価です。
施工費に関して言うと、例えば漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)と言った塗り壁材は材料費もビニールクロスよりやや高くなりますが、それ以上に塗る手間がかかるので人件費に大きく影響します。
造作キッチンや造作浴室なども既製品よりも多くかかります。
収納は大工が作れる範囲のものなのか、家具工事のほうが誤った作りになるので、コストが高いのです。
このように工事費は、材料面でのグレードの違いとの工事にかかる手間の両面から変動します。
予算オーバーなどでコストを調整したい時には、材料のグレードを落とすか変更できないか、施工の手間を下げられないか、再検討しましょう!
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