内装・デザイン設計で大切な要素 ③(設計力)
理想の住まいを想像する。
私達はリフォームする際に、自分のライフスタイルに合い、
「限られた広さの中でもアイディアで理想の暮らしを実現したい。」
と考える方が多いかと思います。
リフォームとは「生活図面」を作りあげる事です。
日常生活にある要求からリフォームは始まります。
日本人は広さの感覚をつかむ際、リビングは15畳(帖)浴室は2畳など、畳の枚数で広さをイメージします。
これは今なお床に座ってると言う生活様式の流れが残っているからです。
一間(1818㎜)と半間(909㎜)が畳1枚であり、畳2枚で1坪(3.3㎡)と非常に分かりやすいルールがあるため、素人でも方眼紙で間取りを考える事が出来ます。
専門家の場合、プランニングして平面設計がまとめられれば、柱の位置を決めますが、これも一間(1818㎜)による割付け寸法が骨組みの基準となっています。
したがって部屋の面積を計算する場合、柱や壁の中心から計算するので柱や壁の中心から計算するので、柱や壁の厚さの半分だけ床面積は若干狭くなります。
しかし、ヨーロッパなどでは壁の内側の実際に使う事ができる面積で考えます。リフォームを設計する際には、足を伸ばせる浴槽を入れたいとか、この場所にこの家具を収納したいので何㎝広げてほしいとか、日常の不便さを解消したいという生活の要求からはじまります。
リフォームの場合、新築時と違って前途のような寸法や柱の位置はあまり意識しません。むしろどれだけ有効面積が確保できるか考える分、ヨーロッパの考えに近い感じがします。
つまり、新築とリフォームは大きく捉え方をすれば、広さに対する求め方が違うと言うことです。
新築は決められて基準寸法から広さを割り出していきますが、リフォームは有効に使える広さを確保してから寸法を決めていきます。
新築は作り方も含めながら間取りを表現すること、リフォームは生活を作る図面をまとめあげることとなるのです。
これからリフォームお考えの方は是非参考にしてみて下さい♪
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